フレームワーク

Sim4Lifeは、強力な科学スクリプト言語であるパイソン（Python）を統合しており、多くの第３者ライブラリにアクセスすることが可能です。Sim4Life の Python アプリケーション・プログラミング・インターフェース（API）により、幾何モデリング、シミュレーション設定、ポストプロセッシングなどのタスクを自動化でき、さらにカスタムツールや、独自アプリケーションの開発も可能です。

主な特徴：

• モデリング、グリッド、シミュレーション、ポストプロセッシングなど、あらゆるレベルの Sim4Life 機能にスクリプトでアクセス可能
• SciPy・NumPy・pandas などを含む Enthought Python パッケージを内包
• GUI を起動せずに Sim4Life API 全機能をプログラムから利用可能
• 自動化・バッチ処理・パラメータ化に対応したフルインターフェイスのスクリプト機能
• GUI 内にビジュアルサポート付きの組み込みスクリプトエディタ
• 複数ファイルを選択して同時に開けるタブ式スクリプトエディタを強化
• Visual Studio Code を用いた Sim4Life スクリプトの作成・実行・デバグをサポート
• 自動 API ルックアップ機能付き Python API ブラウザ
• 無制限のカスタマイズ（カスタムツールライブラリを作成し、個別化された Sim4Life 環境を構築）
• バッチシミュレーション、パラメータ化、最適化タスクの実行
• 各種パラメータや結果データの自動抽出

Sim4Lifeは、複雑でリアルなモデルの検証をサポートする、高機能計算（HPC）を提供します。モデリング、メッシング、ボクセリン グ、ポスト処理のマルチスレッド実行により、作業フローを中断することなく、負荷の高いタスクの並列処理を行います。さらに、完全統合型の集中タスクマネージャ（ARES）が、ローカルマシンまたはクラウド上のすべての計算集約的なタスクを、効率的に管理します。EM-FDTDでは、グラフィックス・プロセッシング・ユニット（GPU）アクセラレーション用のCUDAベースのライブラリとして、AccelewareとZMT CUDAの2つが利用可能です。

HPC：

• EM-FDTD用Accelewareライブラリ
• EM-FDTD、音響、THERMAL用のZMT CUDAライブラリ
• 薄板、分散媒質、損失性金属のサポート（Acceleware）
• AccelewareでSubgrid（ローカル精密化）のサポートを追加するオプション
• マルチGPUサポート
• OpenMP並列化の改善
• サーバー/ワークステーション、シングル/マルチGPUシステム
• 電磁場準静的（EM-QS）ソルバー用MPIエンジン

ARES（デスクトップ）：

• 統合されたタスクマネージャ
• リモート計算・HPC を含む全機能を、 Sim4Life と Python フレームワークをシームレスに統合
• 計算量の多いタスクの並列処理（メッシング、シミュレーション、後処理など）
• sim4life.web（AWSなど）、localhost、GPUサーバー、MPI、p2pなどによるリモート実行
• モデリング、メッシング、ボクセリング、ポストプロセッシングをマルチスレッドで実行
• キューイング制御、統計情報の表示
• Sim4Life GUIによるソルバー制御
• インテリジェントなジョブ投入機能

Sim4Lifeの後処理は、高度な可視化・解析機能により、複雑なシミュレーション結果や測定・画像データに対する包括的な洞察を提供します。医療技術シミュレーションに特化したビューア（例：ボリュームレンダリング、ストリームライン、最大強度投影、任意の3D構造上の表面場）や、非構造化および構造化フィールドデータの両方で繰り返し実行されるタスク（例：リサンプリング、フィルタリング、機能評価）のための計算機が含まれています。

主な特徴

• 新しいvtkベースのパイプラインアーキテクチャ、テンプレートパイプライン（オンデマンド駆動の作業/データフロー）
• 非構造化データと通常のフィールドデータのサポート
• 多様な処理アルゴリズム（フィルタリング、評価など）
• GPU上のボリュームレンダリング、ストリームライン、最大強度投影、任意の3D構造上の補間、サーフェスフィールドレンダリングなど。
• 計算機、リサンプリング、フィルタリング、評価、トリミングなどの処理アルゴリズム
• SiBCにおける損失を含むパワーバランスの計算
• FDTDシミュレーションの出力ファイル用に3Dフィールドデータを圧縮し、ディスク容量を削減する機能
• 2D XYプロット、極座標プロット、スミスチャート、アニメーション
• 放射パターン（モデル内の3D、XY/ポーラの2D）
• 電磁場（平均P、B、D、E、H、J、S、エネルギーなど）
• 放射および遠方界データ、効率、TIS、TRP、レーダー断面積
• SAR/吸収（平均1g/10g/任意IEEE1529、分布、dP/dV）
• フルマルチポートSパラメータ抽出
• 固体/材料選択抽出/処理
• ユーザーフレンドリーなラインフィールド抽出ツール
• 統計処理、可視化、表への抽出
• スライスフィールドビューアからモデルをスライスし、（選択した）モデル部分の断面図を生成する簡単なオプション
• 電位差によって駆動される低周波シミュレーション用の全電流フラックス正規化オプション
• 3Dビューア（2D平面スライス、コンフォーマル/Yeeサーフェスへのオーバーレイ、ベクトル/矢印、ISOサーフェスなど）
• 新しい3Dベクトル＆ストリームラインビューア
• 複数の結果の組み合わせ／比較／視覚化
• モデル/ボクセル/結果の重ね合わせ可視化
• Pythonスクリプトをフルサポートし、すべてのポスト処理機能にアクセス可能
• 時間領域と周波数領域の両方におけるデータ処理
• サードパーティ製エディタへのデータエクスポート
• 画像データへのビューアエクスポート
• 抽出結果の自動キャッシュ保存/読み込み